最後のボタンが、押せない
5月1日の朝。節約記録アプリを、初めて Google Play に出す日でした。
朝の7時過ぎから始めて、2時間。最後にたどり着いたのが、画面の右上にある「12件の変更を審査に送信」というボタンでした。
ところが、押せません。 灰色のまま、クリックしても何も起きない。
ここまで来て、何が足りないのか。正直、少し途方に暮れました。
そこまでの2時間
Google Play にアプリを出すには、管理画面(Play Console)でたくさんの質問に答える必要があります。
- プライバシーポリシーの場所(前の週に作っておき、当日の朝に公開した)
- データの安全性(アプリが何のデータを集めて、どこに渡すか)
- 行政のアプリか、お金のやり取りの機能はあるか、健康に関する機能はあるか
- アプリのカテゴリと、連絡先
一つ答えるたびに、新しい質問が出てきました。健康の質問では、何も選ばないと「次へ」が押せず、「健康に関する機能はない」という選択肢を見つけるまで、しばらく画面を探しました。
アプリ本体でも、3つ引っかかった
質問に答え終えて、アプリのファイルを上げると、今度はエラーです。
- 対象の Android のバージョンが古い。 34 では足りず、35 以上が必要でした。設定を書き換えて、アプリを作り直しました
- 「バージョンコード1はすでに使用されています」。 番号を上げて、もう一度作り直し
- 古いファイルが残っていて、エラーが消えない。 一覧に残っていた古いほうを、右端の「×」で消しました
エラーは消えて、警告が1つだけ残りました。こちらは「無視してよい」種類のものでした。
これで全部そろった。そう思って、最後のボタンの前に来たのです。
押せない理由は、画面の上に出ていた
よく見ると、画面の上に赤い帯が出ていました。
1件の問題がすべての変更に影響しています。この問題を修正してから、変更を審査のために送信してください。
その横の「問題を表示」を押すと、原因が出てきました。
広告IDの申告が不完全です
このアプリは、画面の下に広告を出します。広告を出すアプリは、「広告ID」という仕組みを使うかどうかを、別に申告する必要がありました。データの安全性の質問で広告のことには答えていたので、もう済んだつもりでいたのです。
「申告を完了する」を押すと、「アプリで広告IDを使用していますか?」という質問。「はい」を選び、使い道として「広告、マーケティング」にチェックを入れて、保存しました。
ボタンが、青くなりました。
9時30分、審査に送信。 押せなかった時間は、10分ほどでした。
押せないときは、まず赤い帯を探す
あとから振り返ると、答えはずっと画面に出ていました。
「審査に送信」が押せないとき、Play Console はその理由を必ずどこかに表示しています。 私の場合は、画面の上の赤い帯と、「問題を表示」の先でした。
そして、問題が1件あるだけで、ほかの11件も含めて、全部が送れなくなります。 12件のうち11件が正しくても、ボタンは灰色のままです。
その先にあった、本当の壁
審査に出したとき、私はまだ知りませんでした。
2週間後の5月14日、本番に出すためのボタンを探して、それがどこにもないことに気づきます。個人の新しいアプリは、まず12人のテスターに14日間使ってもらわないと、本番に出せない決まりでした。
あの朝の2時間は、入口にすぎなかったのです。その先の話は、テスターが集まらない。50日間、応募ゼロだった話に書きました。
同じ画面の前にいる方へ
初めての提出で「審査に送信」が押せなかったら、次の順で見てください。
- 画面の上に、赤い帯が出ていないか
- 出ていたら「問題を表示」を押す。原因が1行で出てきます
- 広告を出すアプリなら、「広告ID」の申告を確かめる。 データの安全性とは別の場所にあります
私は、すべての質問に答えたつもりでいました。「答えたつもり」の1件が、残りの11件を止めていました。

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